現在、認知機能リハビリテーション(NEAR,SCIT,MCT)は、グループ施設の青山会津久井浜クリニックで実施しております。
このようなことでお困りになったことはありませんか?
- 気が散りやすい
- うっかりミスが多い
- 物事がなかなか覚えられない
- 言葉が出にくい
- 計画を立てるのが苦手
- 家事をするのにとても時間がかかってしまう
- 臨機応変に対応できない
これらは認知機能の低下によるもので、生活のしづらさに大きく関係しています。
NEARとは
NEAR(認知機能リハビリテーション)とは、統合失調症などの精神疾患によって低下した認知機能を高め、生活のしづらさを改善したり、自立した生活や就労などの目標達成に役立てるためのプログラムです。パソコンのソフトに取り組むことと、グループで認知機能について話し合うことを組み合わせた内容です。
※2020年現在、神奈川県下でNEARを実施している施設は、当クリニックを含め2施設のみです。
集中しやすい静かな環境で、少人数で行っています
実施日時
津久井浜クリニックデイケアにて
毎週月曜日 10:00~12:00
毎週水曜日 10:00~12:00
(週2日)
期間
原則6ヵ月
参加者の変化の一例
就労継続支援A型につながった事例の認知機能の変化
この実践報告は国際学会でも発表されています。
SCIT(スキット:社会認知ならびに対人関係のトレーニング)とは
人が社会生活を営むうえで、他者と関わるときには「社会認知」という機能が働いています。この社会認知が低下すると、他者の感情が読み取れずトラブルを抱えてしまったり、集団の中で適切に振舞うことができなくなったりしてしまいます。
SCITとは、社会認知をトレーニングし、対人関係スキルを向上させ、社会生活を円滑に送るためのプログラムです。
具体的には
・人の感情を想像できるようになる
・結論に飛びつかず、客観的に考えることができるようになる
・事実と推測を区別するために上手に情報を集められるようになる 等をめざします。
週1回、60分のセッションの中でビデオを見たり、お互いの体験を話し合ったりしながら、グループで学んでいきます。
(原則6ヵ月間)
※現在は休止中ですが、ご興味ある方はデイケアスタッフまでご相談ください。
メタ認知トレーニング(MCT)とは
MCTとは、少ない情報しかない中で物事を決定する等の自身の「考え方のクセ」や、その決定の結果が失敗に繋がる等の「行動のクセ」を客観的に捉え、自分の生活にマイナスに繋がるクセをピックアップし意識的に修正→日常的にトレーニングをする事で、病気の再発予防等、自身の生活がより過ごしやすくなるようお手伝いをする心理的アプローチの1つです。
心理学的な心のメカニズムを8つの内容(モジュール)に分けて説明し、グループワークやホームワークを通してご自身の経験と擦り合わせて日常的に活かせるようにしていきます。