施設名:医療法人財団青山会 
住所:〒238-0115 神奈川県三浦市初声町高円坊1040-2 
電話番号:046-888-4625

精神科専攻医

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2023年(令和5年)度精神科専攻医募集(2023年4月開始)

医療法人財団青山会精神科研修プログラム
~指定医・専門医取得のためのプログラム~(2022年4月更新)  

  • 基幹施設の医療法人財団青山会福井記念病院

    東京大学医学部附属病院

    みくるべ病院から望む丹沢山麓

    神奈川県立精神医療センター

    神奈川県立こども医療センター

    青山会津久井浜クリニックデイケア

    横浜カメリアホスピタル

    青山会関内クリニックデイケア

精神科指定医・専門医の資格取得を目指す医師へ

医療法人財団青山会は明日の精神科医療を担う精神科医を養成するため、精神科専門医・精神保健指定医を目指す医師を募集しております。専門医制度が各科の学会所属のものから日本専門医機構へ全体が一本化され、それを目指す医師は専攻医と位置付けられています。当法人も福井記念病院を基幹施設として新専門医制度の精神科研修施設群を形成し、研修プログラムを作成しました。

本研修プログラムの特徴は、精神科専門医になるために必要な内容がトータルに盛り込まれており、リサーチマインドも涵養するものです。待遇面においても全期間安定した身分が保障行され、その中で専門医研修を行えることです。

できるだけ多く医師の応募を期待しております。

再受験対策を兼ねた延長期間

専攻医としての研修期間は3年間ですが、4年目に専門医試験のためのレポート提出(4月末)、指定医レポート提出(6月末)、専門医認定試験、指定医認定試験などがあります。両試験は年々難関になっています。

専門医機構の専門研修では、症例報告に使用できる症例は、研修期間中に経験症例として認められたものに限られています。研修終了判定を受けた後の症例は認められません。しかし専門医試験を受験して不合格になった場合、統括責任者の承認をうけて学会研修委員会に申請すれば受験年の4月にさかのぼって「研修中の扱い」に戻すことができます。そして経験症例の追加・修正も可能となります。

しかし退職などにより一旦研修施設群を離れると「研修中の扱い」に戻すことができません。そのため当プログラムでは、1年間の延長期間をもうけ、万が一不合格になった場合も直ちに「研修中の扱い」に戻し、スムーズに再受験できる体制を取ります。

精神科領域専門医研修プログラム

専門研修プログラム名

医療法人財団青山会精神科専門医研修プログラム

プログラム担当者氏名

  • 高屋 淳彦
  • 住所:〒238-0115 神奈川県三浦市初声町高円坊1040番2
  • 電話:046-888-2145 FAX:046-888-5870 E-mail:seizankai@bmk.or.jp

専攻医の募集人数

4名

専攻医の募集時期

2022年4月~2023年3月

応募方法

郵送の場合

〒238-0115 神奈川県三浦市初声町高円坊1040-2
福井記念病院 事務長 清水 都麿 宛に簡易書留にて郵送してください。
また、封筒に「専攻医応募書類在中」と記載してください。

E-mailの場合:

seizankai@bmk.or.jp宛に添付ファイル形式で送信してください。
書類はWordまたはPDFの形式にて提出してください。
その際の件名は、「専攻医研修プログラムヘの応募」としてください。

必要書類

  1. 専攻医応募申請書(別紙②申請書の形式でWordなどにより作成
  2. 履歴書(写真貼付、電話番号とE-mailアドレスのあるもの)
  3. 医師免許証(写し)、保険医登録票(写し)
  4. 臨床研修修了登録証(写し)あるいは修了見込証明書
  5. 健康診断書(6ヶ月以内、胸部レ線所見を含む)様式なし

採用判定方法

面接と書類選考で行います。
必要書類がすべて提出された段階で採用を決定します。その後専門医機構の登録システムにおいて正式登録となります。

I 専門研修の理念と使命

1専門研修プログラムの理念(全プログラム共通項目)

精神科領域専門医制度は、精神医学および精神科医療の進歩に応じて、精神科医の態度・技能・知識を高め、すぐれた精神科専門医を育成し、生涯にわたる相互研鑽を図ることにより精神科医療、精神保健の向上と社会福祉に貢献し、もって国民の信頼にこたえることを理念とする。

2使命(全プログラム共通項目)

患者の人権を尊重し、精神・身体・社会・倫理の各面を総合的に考慮して診断・治療する態度を涵養し、近接領域の診療科や医療スタッフと協力して、国民に良質で安全で安心できる精神医療を提供することを使命とする。

3専門研修プログラムの特徴

民間精神科病院が基幹施設である本プログラムは、我が国の精神科病床のほとんどが民間精神科病院であるという現実に即し、地域社会に根ざした臨床実践的な内容のプログラムを目指しています。福井記念病院は、昭和38年の創立で当時精神科病院が閉鎖的であった時代に全開放の病院としてスタートしました。以来50年以上に渡って三浦半島地域の中核的な精神科病院としての役割を担ってきました。本プログラムで研修を行うことにより精神科医としての基本的な倫理性や患者への思い、疾病に対する学問的な態度などを知ることができます。急性期から慢性期、児童から老年期、任意人院から措置人院など3年間のプログラムの中で各施設をローテートすることによって多彩な症例を経験することができます。また幅広い地域社会の中での実践活動をおこなっており、社会で生活する精神障害者をどのように支えるのかといった、これからの我が国に求められる社会福祉、地域医療の現場を実際に体験することができます。当法人には経験を積んだ精神保健指定医、精神科専門医・指導医が多数在籍しており、臨床研修医、専攻医に対するトレーニングのシステムが充実しています。
医局ではいずれの医師にも1人用の机を設置し、落ち着いた環境で診療・研究に打ち込むことができます。インターネットの使用もできます。医局員は様々な大学の出身者で占められており、自由な雰囲気を保っています。

  • 感染対策を十分にとった外来診察室

    全身CT撮影装置

    桜の見える歯科診察室

II 専門研修施設群と研修プログラム

1プログラム全体の指導医数

38人

2基幹・連携施設名と各施設の特徴

A 基幹研修施設
    • 施設名:福井記念病院
    • 施設形態:民間精神科病院

    • 院長名:高屋淳彦

    • プログラム統括責任者氏名:高屋淳彦

    • 指導責任者氏名:和田直樹

    • 指導医人数:( 5 )人
      精神科専門医・指導医の出身大学と専門分野
      福井記念病院院長   高屋 淳彦(東京大学、司法精神医学・社会精神医学)
      福井記念病院院長補佐 北川 年一(東京大学、老年期精神医学)
      福井記念病院副院長  和田 直樹(横浜市立大学、精神科救急・精神医学全般)
      福井記念病院     小倉 盛崇(日本大学、老年期精神医学・精神病理学)
      福井記念病院     西﨑  純 (聖マリアンナ医大、気分障害)

    • 精神科病床数:( 406 )床

    • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)
      単科精神科病院であり、急性期治療病棟を中心とした人院精神科医療全般について学ぶことができます。青年期から老年期、身体合併症など、対象としている疾患は多岐に及んでいます。人院症例は認知症、統合失調症、気分障害、物質依存など精神科医として最低限知っておかなければならない疾患についてすべてカバーしています。治療抵抗性の統合失調症に対するクロザピンを使った治療を行います。
      医療観察法指定通院医療機関であるとともに、刑事精神鑑定(起訴前鑑定)を1年に数例引き受けており、司法精神医学の分野に積極的に関わっています。精神科における一般的な疾患についての知識や基本的技能、薬物療法、行動制限の手順など基礎的な技能と法的な知識を学ぶことができます。合併症病棟を併設し身体的治療には身体科が関わっていますが、身体科医との連携によりリエゾン精神医学を学ぶことができます。また開放で個室を中心としたストレスケア病棟を持っており、落ち着いた雰囲気の中でうつ病患者などの治療を行っています。
      令和2年度より、mECTとrTMSを導入し治療抵抗性の統合失調症、うつ病の治療に取り組んでいます。

    • 併設施設等:精神科急性期治療病棟、認知症疾患治療病棟、精神科作業療法、合併症病棟、精神科救急輪番、医療観察法指定通院医療機関

  • 反復経頭蓋磁気刺激装置(rTMS)

    修正型電気けいれん療法室(mECT)

B 連携研修施設

①施設名:みくるべ病院

    • 施設形態:民間精神科病院
    • 院長名:岡崎有恆
    • 指導責任者氏名:岡崎有恆
    • 指導医人数:( 2 )人
      精神科専門医・指導医の出身大学と専門分野
      みくるべ病院院長   岡﨑有恆(順天堂大学、中毒性精神医学)
      みくるべ病院     坂本昭仁(長崎大学、精神医学全般)
    • 精神科病床数:( 276 )床
    • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)
      急性期治療病棟を中心とした人院精神科医療全般について学ぶことができますが、一番の特徴は、依存症治療の地域拠点病院になっておりアルコール依存症の方を積極的に受け入れている神奈川県内では数少ない病院であるということです。
      令和2年度よりクロザピン治療も開始しました。

      依存症は人間の社会機能や健康を著しく害し、その人から大切なものを一つずつ奪っていきます。数々の致命的な身体疾患の原因にもなり、有意に平均寿命が縮むことも証明されています。依存症は漫然と入院しただけでは全く治療効果はあがりません。飲酒に伴う問題点や、他者に与えた苦しみ、将来的に起こりうる危機に対しどれだけ真剣に向き合い、考えられるかが運命の分かれ目となります。そのため治療において専門的な技法を用い、なるべく拒否感を起こさせずに、その動機付けを促進しています。
      医師、看護師、心理士など専門職が連携し、ミーティングと学習、条件反射抑制療法を主軸とし、自助グループも参加する体系的プログラムを構築しており、それらを実際に体験できます。

 

②施設名:神奈川県立精神医療センター

  • 施設形態:公立病院
  • センター長名:田口寿子
  • プログラム統括責任者氏名:田口寿子(所長)
  • 指導責任者氏名:小林桜児(副院長兼医療局長)
  • 指導医人数:( 11 )人
  • 精神科病床数:( 323 )床
  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)
    神奈川県の公的単科精神科病院であり、合わせて70床の精神科救急病棟を有する精神科救急の中核的病院である。神奈川県精神科救急医療体制の基幹病院7病院の中で唯一の精神科単科病院で、基幹ベッドのほぼ半数16床を担当している。一般精神科医療から専門医療まで、幅広く豊富な症例がある。具体的には、一般精神科医療の流れでは、難治性精神疾患に対し、地域と連携しm-ECTやクロザピンユニットを用意してクロザピン治療を積極的に行っている。専門医療としては、依存症、ストレスケア(難治性気分障害)、思春期のそれぞれに対し、専用の病棟や専門外来を持っている。特に、依存症では、SMARRP(MATRIXモデルに基づいたワークブック日本語版を開発後、全国に普及した薬物再使用防止プログラム)やSCOP(感情に焦点を当てた多職種協働包括的治療戦略)という治療技法の開発と実践も行っている。また、ストレスケアでは、反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)や鍼灸を臨床研究として取り入れ、NIRS(光トポグラフィー)も先進医療として実施している。さらには、指定入院医療を担当する33床のフル規格の医療観察法病棟があり、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った法の対象者に対し、充分に配置された多職種チームによるガイドラインに基づいた治療を実施している。当院では、医療観察法鑑定入院および指定通院医療を含め、一貫した医療観察法医療の流れを習得できる。県内の広域に及ぶ指定通院対象者を含め、年間3,000件の訪問看護も行い、地域医療を実践している。

 

③施設名:神奈川県立こども医療センター

  • 施設形態:地方独立行政法人

  • 院長名:町田治郎

  • 指導責任者氏名:庄 紀子(児童思春期精神科部長)

  • 指導医人数:( 5 )人

  • 精神科病床数:( 40 )床

  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)
    精神病性障害の比率は低く、神経症性障害、摂食障害、多動性障害あるいは広汎性発達障害を中心とする発達障害と診断される患者が多い。養育の背景に虐待あるいは不適切な養育を受けた子どもも少なからずいて、平成26年度の入院患者の35.6%に児童相談所も介入する程度の被虐待体験を有していた。虐待とは言えないまでも、家族機能上の問題や家族が精神疾患あるいは発達障害を抱えている場合も少なくないため、治療の際、家族支援に特別の配慮が求められる。また、退院支援における地域機関との連携では、地域の福祉機関だけでなく学校との連携も退院支援の際には重要である。

 

④施設名:青山会津久井浜クリニック

  • 施設形態:クリニック
  • 院長名:坂口 新
  • 指導責任者氏名:坂口 新
  • 指導医人数:( 4 )人
    精神科専門医・指導医の出身大学と専門分野
    坂口 新(日本医科大学 気分障害、認知症)
  • 精神科病床数:( なし )床
  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)

    青山会津久井浜クリニックは、平成29年3月に開設許可を得て同年4月より診療を開始しました。京急津久井浜駅から徒歩1分のところにあり、利便性に優れているとともに、周りが田園で自然環境の囲まれたメンタルクリニックです。
    クリニックでは、精神科診療・精神科デイケア・公認心理師によるカウンセリングを行っており、精神科デイケアでは軽度認知障害のための脳トレーイングも行います。福井記念病院のサテライトクリニックとして入院治療後のフォローアップを行うとともに、うつ病、不眠症など軽症の疾患にも対応します。

 

⑤施設名:東京大学医学部附属病院

  • 院長名:瀬戸泰之
  • 指導責任者氏名:神出誠一郎(准教授)
  • 指導医人数:( 15 )人
  • 精神科病床数:( 48 )床
  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)

    当科は閉鎖27床(うち保護室3床)、開放21床の計48床のベッド数を有し、統合失調症、気分障害、神経症性障害をはじめとする幅広い精神疾患に対して、医師、看護、心理、PSW等の多職種によるチーム医療を実践している。通常の薬物治療や精神療法に加え、年間400件程度のECTを行い、クロザピン導入例を徐々に受け入れ開始するなど難治例の治療にも取り組み、主に救急部との連携のもとで身体合併症例の治療も積極的に対応している。その他の特徴として、てんかんモニタリングユニットによるてんかんの鑑別診断、近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)を中心とした短期検査入院を経験し、さらに精神科リエゾン診療チームによる年間対応数2000件を超えるリエゾン診療や、当科関連のこころの発達診療部による児童思春期精神医療、精神科デイホスピタル・作業療法等により精神科リハビリテーションを研修することができる。

    外来では週1回程度の外来初診患者の予診担当と本診陪席を行い、また指導医が適切と認めた場合はその指導の下で病棟担当患者について退院後の外来再診を担当する。

    毎週月曜の多職種による病棟カンファレンス、毎週木曜の病棟回診・症例検討会に加えて、主に専攻医を対象とするセミナーをほぼ毎週月曜に開催し、各精神疾患の診断・治療だけではなく、精神療法、精神症候学、心理検査についての連続講義をはじめとする幅広い内容を学ぶ。

 

⑥施設名:横浜カメリアホスピタル

  • 施設形態:民間精神科病院
  • 院長名:齋藤尚大
  • 指導責任者氏名:宮田善文(児童思春期病棟医長)
  • 指導医人数:( 4 )人
  • 精神科病床数:( 120 )床
  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)

    当院は27床の児童思春期エリア(現在女性専用エリアとして運用)を持ち、急性期病棟と併せて入院患者の約35%が未成年患者です。疾患別では、気分障害・ストレス関連が半数を占めますが、発達障害圏の特性を持つ患者様も多く、統合失調症・双極性感情障害の初発患者様も積極的に受け入れています。また、受け入れ年齢に制限がありませんので、児童思春期から青年期にかけての発達的変化を診ることもできます。児童相談所などの公的機関や教育機関との連携が必要なケースが多く、地域との連携についても触れることができます。

 

⑦施設名:青山会関内クリニック

  • 施設形態:クリニック
  • 院長名:谷口雅章
  • 指導責任者氏名:谷口雅章
  • 指導医人数:( 1 )人
    精神科専門医・指導医の出身大学と専門分野
    青山会関内クリニック院長 谷口雅章(山梨大学、気分障害、リワーク支援)
  • 精神科病床数:( なし )床
  • 施設としての特徴(扱う疾患の特徴等)

    青山会関内クリニックは、JR関内駅から徒歩3分のところにあり、利便性に優れ、会社帰りに立ち寄れるメンタルクリニックです。
    青山会関内クリニックでは、精神科診療・カウンセリング・精神科デイケアを行っており、精神科デイケアでは鬱病で休職中の患者に復職支援プログラム(リワーク)も行っています。医療機関の連携を強化した職業リハビリテーションの提供と、就職並びに職場定着を実現するための専門的サポートを提供していくことを目指しています。

 

3研修プログラム

1)年次到達目標

1年目:指導医と一緒に統合失調症、気分障害、器質性精神障害の患者等を受け持ち、面接の仕方、診断と治療計画、薬物療法及び精神療法の基本を学びます。とくに面接によって情報を抽出し診断に結びつけるとともに、良好な治療関係を構築し維持することを学びます。人院患者を指導医と共に受け持つことによって、行動制限の手続きなど、基本的な法律の知識を学習します。外来業務では指導医の診察に陪席することによって、面接の技法、患者との関係の構築の仕方、基本的な心理検査の評価などについて学習します。

2年目:指導医の指導を受けつつ、自立して、面接の仕方を深め、診断と治療計画の能力を充実させ、薬物療法の技法を向上させ、精神療法として認知行動療法と力勣的精神療法の基本的考え方と技法を学びます。神経症性障害および種々の依存症患者の診断・治療を経験します。院内のカンファレンスで発表し討論します。さらに論文作成や学会発表のための基礎知識について学び、機会があれば地方会等での発表の機会をもちます。
連携施設である県立精神医療センターでは2か月間、薬物療法で治療困難な症例に対するmECTを学び、医療観察法病棟で処遇困難な症例についての治療を経験します。児童思春期ついては専門施設である神奈川県立こども医療センターにおいて4か月間、指導医のもとで診断・治療を経験します。

3年目:指導医から自立して診療できるようにします。認知行動療法や力動的精神療法を上級者の指導の下に実践します。心理社会的療法、精神科リハビリテーション・地域精神医療等を学びます。パーソナリテイ障害の診断・治療を経験します。精神科救急に従事して対応の仕方を学びます。緊急人院の症例や措置人院患者の診察に立ち会うことで、精神医療に必要な法律の知識について学習します。地域医療の現場に足を運び、他職種との関係を構築することについて学びます。地方会や研究会などで症例発表します。様々な学術誌への投稿をします。

2)研修カリキュラムについて

研修カリキュラムは、日本精神神経学会作成の研修手帳に沿って行います。

3)個別項目について
  1. 倫理性・社会性
    地域連携をとおして社会で活躍する他職種の専門家と交流する機会が多くあり、その中で社会人として常識ある態度や素養を求められます。また社会の中での多職種とのチームワーク医療の構築について学習します。リエゾン・コンサルテーション症例を通して身体科との連携を持ち医師としての責任や社会性、倫理観などについても他の医療スタッフから学ぶ機会を得ることができます。

  2. 学問的姿勢
    専攻医は医学・医療の進歩に遅れることなく、常に研鎖自己学習することが求められます。患者の日常的診療から浮かび上がる問題を日々の学習により解決し、今日のエビデンスでは解決できない問題についても、積極的に臨床研究や基礎研究に参加することで、解決の糸口を見つけようとする姿勢が求められます。すべての研修期間を通じて与えられた症例を院内の症例検討会で発表することを基本とします。その過程で過去の類似症例を文献的に調査するなどの自ら学び考える姿勢を心がけます。

  3. コアコンピテンシーの習得
    日本精神神経学会や関連学会の学術集会や各種研修会、セミナー等に参加して医療安全、感染管理、医療倫理、医師として身につけるべき態度などについて履修し、医師としての基本的診療能力(コアコンピテンシー)を高める機会をもうけます。法と医学の関係性については日々の臨床の中から、いろいろな人院形態や、行動制限の事例などを経験することで学んでいきます。診断書、証明書、医療保護人院者の人院届け、定期病状報告書、死亡診断書、その他各種の法的書類の記人法、法的な意味について理解し記載できるようにします。更に基幹病院では精神保健福祉法に関する勉強会が開催されているので、これに参加することを義務とします。チーム医療の必要性について地域活動を通して学習します。また院内では集団療法や作業療法などを経験することで他のメディカルスタッフと協調して診療にあたります。
    自らの診療技術、態度が後輩の模範となり、また形成的指導が実践できるように、学生や初期研修医および後輩専攻医を指導医とともに受け持ち患者を担当してもらい、チーム医療の一員として後輩医師の教育・指導も担います。

  4. 学術活動(学会発表、論文の執筆等)
    経験した症例の中で興味ある症例については、地方会等での発表や学内誌などへの投稿を進めます。学会誌へ論文を投稿するための基礎を学習します。日本精神神経学会総会、地方会、日本精神科医学会などに参加して、筆頭演者として学会発表に参加します。
    日本精神神経学会は専門医試験を受験する前提として学会発表を1回以上行こととしておりますが、基幹病院である福井記念病院は、学会C群に属する「かながわ地域精神科医会」の事務局を担当しており、専攻医の学会発表の機会を積極的に提供しています。査読委員会の検討をへて発表することができます。

4)ローテーションモデル
A B C D E
2023年4月 みくるべ病院

 

福井記念病院

みくるべ病院 福井記念病院

東京大学
医学部
附属病院

5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月 県立精神
医療センター
1月
2月
3月
2024年4月 福井記念病院

みくるべ病院

5月 県立精神
医療センター
6月
7月
8月
9月

福井記念病院

10月
11月
12月

福井記念病院

 

1月 横浜カメリアホスピタル
2月
3月
2025年4月 県立こども
医療センター
5月 みくるべ病院
6月
7月
8月

みくるべ病院

 

9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
2026年4月 延長期間 延長期間 延長期間 延長期間
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月

専攻医研修マニュアルに沿い各施設をローテーションし、学習目標に従った研修を行います。初年度は福井記念病院かみくるべ病院、東京大学医学部附属病院でコアコンピテンシーの習得など精神科医師としての基礎的な素養を身につけます。患者及び家族との面接技法、疾患の概念と病態理解、診断と治療計画、補助診断、薬物・身体療法、精神療法、心理社会療法、リハビリテーション、関連法規に関する基礎知識を学習します。統合失調症、気分障害、精神作用物質による精神行動障害などそれぞれの疾患がもつ特徴を把握して、個別の対応を学習します。他科と協働して一人の患者に向き合うことで、チーム医療におけるコミュニケーション能力を養い、症例発表、論文作成に取り組みます。

精神科病院では、精神保健福祉法など精神科医が知っておかなければならない法的な知識を学び、精神科救急輪番に参加して指導医とともに非自発人院患者への対応、治療方針の策定、家族面接などに従事します。

神奈川県立精神医療センターと神奈川県立こども医療センターでは、心神喪失者医療観察法など法的に関わる問題について学ぶとともに、児童思春期の治療を実際の医療現場を通じて体験します。

3年目には指導医のスーパーバイズを受けながら単独で人院患者の主治医となり、責任を持った医療を遂行する能力を学びます。地域連携、地域包括ケアの実際を主治医として体験することによって、地域医療の実際を学習します。地域社会に展開する他職種との連携をおこなうことにより、地域で生活する認知症患者や統合失調症患者に対する精神科医療の役割について学習します。

5)研修の週間・年間計画

別紙①に掲載

Zoomによる合同抄読会

病棟カンファレンス

指導医によるスーパービジョン

福井記念病院より富士山を望む

これまでの受け入れ実績(出身大学)

  • 平成19年度 1名(金沢大学)
  • 平成20年度 2名(順天堂大学、琉球大学)
  • 平成21年度 3名(東京女子医科大学、福井大学、東京慈恵会医科大学)
  • 平成22年度 4名(日本医科大学、琉球大学、北里大学、東京大学)
  • 平成23年度 1名(富山大学)
  • 平成24年度 2名(帝京大学、東京大学)
  • 平成25年度 2名(高知大学、新潟大学)
  • 平成26年度 3名(日本大学、杏林大学、筑波大学)
  • 平成27年度 2名(秋田大学、三重大学)
  • 平成28年度 2名(信州大学、岩手医大)
  • 平成29年度 2名(島根大学、山梨大学)
  • 平成30年度 3名(秋田大学、旭川医科大、山梨大学)
  • 令和 元年度 2名(東京大学、東海大学)
  • 令和 2年度 2名(滋賀医科大学、島根大学)
  • 令和 3年度 4名(新潟大学、北里大学、東海大学、長崎大学)
  • 令和 4年度 4名(大分大学、信州大学、奈良県立大学、東海大学)

4プログラム管理体制について

プログラム管理委員会

医師:高屋淳彦(福井記念病院院長)
医師:和田直樹(福井記念病院副院長)
医師:岡崎有恆(みくるべ病院院長)
医師:田口寿子(神奈川県立精神医療センター所長)
医師:庄紀子(神奈川県立こども医療センター児童思春期精神科部長)
医師:宮田善文(横浜カメリアホスピタル児童思春期病棟医長)
医師:坂口新(青山会津久井浜クリニック院長)
医師:神出誠一郎(東京大学医学部附属病院精神神経科准教授)
看護師:遠藤学(福井記念病院看護部長)
精神保健福祉士:鈴木由香(福井記念病院地域連携室室長)
作業療法士:松岡太一(福井記念病院リカバリー支援部次長)

プログラム統括責任者

医師:高屋淳彦

連携施設における委員会組織

研修プログラム連携施設担当者と専門研修指導医で委員会を組織し、個々の専攻医の研修状況について管理・改善を行います。

5評価について

1.評価体制

後期研修医に対する指導内容は、研修手帳に時系列で記載して、専攻医と情報を共有するとともに、プログラム統括責任者およびプログラム管理委員会で定期的に評価し、改善を行います。

2.評価時期と評価方法
  • 3か月ごとに、カリキュラムに基づいたプログラムの進行状況を専攻医と指導医が確認し、その後の研修方法を定め、研修プログラム管理委員会に提出します。

  • 研修目標の達成度を、当該研修施設の指導責任者と専攻医がそれぞれ6ヶ月ごとに評価し、フィードバックする。

  • 1年後に1年間のプログラムの進行状況並びに研修目標の達成度を指導責任者が確認し、次年度の研修計画を作成します。またその結果を統括責任者に提出します。

6全体の管理運営体制

1.専攻医の就業環境の整備(労務管理)

医療法人財団青山会での各施設では、就業規則に基づき勤務時間あるいは休日、有給休暇などを与えます。

  • 勤務 週4日半勤務 8:30~17:15(1日で実働8時間、休憩45分)
       当直は基本的には週1回(月1回程度日祭日当直あり)

  • 休日 ①日曜日 ②国民の祝日 ③法人が指定した日
       年間公休数は別に定めた計算方法によります。
       年次有給休暇を規定により付与します。
       研修2年目より、年間3日間の研修日を付与します。

  • その他 慶弔休暇、産前産後休業、介護休業、育児休業など就業規則に規定されたものについては請求に応じて付与できます。
    それぞれの連携施設においては各施設が独自に定めた就業規定に則って勤務します。また精神神経学会を含む2つの学会・研修会への参加費・交通費を医療法人財団青山会より支給します。学会発表者に対しては宿泊費も支給します。

2.待遇・給与・寮施設

身分的・経済的保障については、通勤手当、各種保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)があります。給与については、当法人の規則に則り支給します。寮施設については当法人で借り上げ貸与します。
A、B、C、Dコースで神奈川県立こども医療センター、神奈川県立精神医療センター、横浜カメリアホスピタルでの研修期間中については医療法人財団青山会が責任を負います。
Eコースの東大医学部附属病院での研修においては、独立行政法人国立病院機構の定めた就業規則・待遇に則って勤務します。
A・B・C・Dコースの場合
年収 
1年目 1050万円
2年目 1150万円
3年目 1250万円
4年目 1400万円
(週1回平日当直、月1回土日祭日いずれかの当直または日直。住宅手当含む)
専門研修終了後
※5年目以降常勤医(週4日半勤務)として採用され、指定医または専門医を取得している場合
年収 1750万円
(週1回平日当直、月1回土日祭日当直または日直含む)

3.福利厚生

年1回 職員旅行あり(コロナパンデミックにより休止中)
職員間にゴルフ部、野球部、バレー部、駅伝部、山岳部などあり、スポーツ活動も盛んです。

4.専攻医の心身の健康管理

安全衛生管理規定に基づいて一年に2回の健康診断を実施します。
検診の内容は別に規定します。
産業医による心身の健康管理を実施し異常の早期発見に努めます。

5.プログラムの改善・改良

研修施設群内における連携会議を定期的に開催し問題点の抽出と改善を行います。
研修医からの意見や評価を専門医研修プログラム管理委員会の研修委員会で検討し、次年度のプログラムヘの反映を行います。

6.FD(Faculty Development: 研修教育方法の改善や向上を目的とした組織的な取り組み)の計画・実施

7プログラム説明および見学

研修プログラムの説明はプログラム統括責任者である医療法人財団理事長福井記念病院院長高屋淳彦が随時行います。希望者には同時に面接も行い、現在研修中の専攻医及び指導医との意見交換の場も儲けます。基幹施設である福井記念病院以外の連携施設の見学も可能です。
希望される方は福井記念病院事務長(清水都麿)まで電話又はE-mail(seizankai@bmk.or.jp)によりご連絡ください。

上記内容については、こちらからダウンロードできます 2023年度(令和5年)医療法人財団青山会 精神科研修プログラム 精神科専攻医募集(PDF)