うつ病とは大きく分けて「精神的な症状」と「身体的な症状」に分けられ、誰にでも起こりうる身近な病気のひとつです。ご自身でも気づかないうちに、うつ病を発症しているケースも多く、つらい症状が長期にわたって続き、仕事や日常生活に様々な影響を及ぼします。健康的な状態であれば、疲れていても一晩ぐっすり眠れば体調は回復しますが、上手に休息が取れない状態が続き、身体も心も疲労がたまっていくとうつ病を発症しやすくなります。

うつ病の精神症状と身体症状

以下の症状に複数当てはまる、または一つの症状が2週間以上続く方は一度ご相談にお越しください。うつ病は早期に治療を開始することで、回復も早まります。早期発見のためにも、気になる症状はお気軽にご相談下さい。

精神的な症状

• 抑うつな精神状態
• 興味や関心事がなくなる、消失してしまう
• 集中力、注意力、判断力などが低下してきた
• 自己評価が低い、自分に自信がない
• 自分を責め続ける、自分には価値がないと感じる
• マイナス思考、物事を悲観的にとらえる

その他の身体的な症状

• 体がだるい(倦怠感)
• 食欲がない(食欲不振)
• めまいがする
• みぞおちの不快感がある
• 気持ちが悪い、吐き気がする
• 性欲が減った、性欲がなくなった
• 耳鳴りが続く
• 腹痛や頭痛、肩こり、腰痛など体の一部が痛い
• 口が乾きやすい(口渇)
• 便秘もしくは下痢が続く(便通以上)
• 手足のしびれ
• 胸部に圧迫感がある
• 自傷行為や自殺願望がある
• よく眠れない、眠りが浅くて寝てもすぐ目が覚める

うつ病は、脳や全身に疲労が長期間蓄積してしまい、回復が難しい状態にあるため薬物療法とともに、しっかりと休養をとって体を休めることが重要です。副作用を減らし、効果を最大限に高めるためには、現れる症状やお身体の体質に合わせて適切なお薬を選ぶのがポイントです。
うつ病のお薬は即効性が低いため、1～3か月程度はお薬を飲み続けてください。また、症状が出なくなったからといって、自己判断で薬の服用を中断してしまうと、再発の危険があるため症状が落ち着いていても最低1年ほどは治療を継続することが大切です。